面 積 : 161,588m²
開 園 : 1877年(前身の御薬園を含めると、1684年。日本で最古の植物園)
ア ク セス : 都営地下鉄三田線白山駅より徒歩10分、東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅より徒歩15分、都営バス白山2丁目バス停より徒歩3分。
入園料 : 高校生以上:400円(東京大学の学生は無料)、中学生・小学生:130円。みどりの日である5月4日は無料。各種割引などあり。
休園日 : 年末年始と月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌日、月曜から連休の場合は最後の祝日の翌日)
開園時間 : 9時-16時30分(入園は16時まで)
東京大学大学院理学系研究科附属植物園は、東京大学の附属施設の一つで、植物に関する様々な研究を行っています。本園と分園があり、本園は東京都文京区白山三丁目にあり、一般には小石川植物園と通称されていますが、(小石川は旧東京市の区名)、「東京大学大学院理学系研究科附属植物園本園」が正式な名称です。尚、国の名勝および史跡に指定されています。また、栃木県日光市に分園があり、こちらは一般には日光植物園と通称されているが、正式名は、東京大学大学院理学系研究科附属植物園日光分園である。元々は東京大学が開設した施設ではなく、江戸幕府によって開園された小石川御薬園でした。幕府は、人口が増加しつつあった江戸で暮らす人々の薬になる植物(薬草)を育てる目的で、1638年(寛永15年)に麻布と大塚に南北の薬園を設置したが、やがて大塚の薬園は廃止され、1684年(貞享元年)、麻布の薬園を5代将軍徳川綱吉の小石川にあった別邸に移設したものがこの御薬園です。その後、8代徳川吉宗の時代になり敷地全部が薬草園として使われるようになりました。1722年(享保7年)、将軍への直訴制度として設置された目安箱に町医師小川笙船の投書で、江戸の貧病人のための「施薬院」設置が請願されると、下層民対策にも取り組んでいた吉宗は江戸町奉行の大岡忠相に命じて検討させ、当御薬園内に診療所を設けました。これが小石川養生所であり、のちに、養生所は江戸時代の七分積金をもとにした東京市養育院の設立(明治5年)につながった。なお、御薬園は、忠相が庇護した青木昆陽が飢饉対策作物として享保20年に甘藷(サツマイモ)の試験栽培を行った所としても有名です。その後、明治期に入り、東京大学が1877年に開設されると、同大学理科大学(現・理学部)の附属施設となり、広く一般植物などを多種揃えた植物学の研究施設として生まれ変わりました。同時に、一般にも公開されるようになりました。

本植物園は日本最古であるばかりでなく世界でも有数の歴史を持つ植物園の一つで、今から約300年前に徳川幕府が当地に設けた「小石川薬園」に源を発しており、園内には本植物園の長い歴史を物語る数多くの由緒ある植物や遺構があります。
面積は161.588㎡で、台地、傾斜地、低地、泉水地など地形の変化に富み、これを利用した多様な植物配置が行われています。
本植物園は日本の近代植物学の発祥の地であり、今日も自然誌を中心とした植物学の教育・研究の場となっています。

国立大学法人東京大学大学院理学系研究科付属植物園「小石川植物園」は暖帯に位置し、本来の植生はシイノキ、ヤブツバキ、ヒサカキ、ヤブコウジ、ベニシダなどの暖地性の植物で構成されるシイ林でありました。
また、シイ林が破壊されると、コナラ、アカメガシワ、ムラサキシキブ、ガマズミ、アズマネザサなどを主とする二次林ができる。
この様な林が本植物園の傾斜地に残っています。
本植物園では日本、朝鮮、中国を含む東アジアに分布する高等植物を中心に収集・栽培を行っています。
草本性植物は植物分類標本園、薬園保存園、山地植物栽培場などに栽培されているほか、樹林内や林緑に合計約1500種(園芸品種を除く)があります。
 
 

  
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東京大学大学院理学系研究科付属植物園
小石川植物園
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