飛行機:女満別空港より空港連絡バスでJR網走駅下車 タクシー・レンタカーで約30分
鉄道:JR網走駅下車、網走駅より網走交通バスで約50分 大空町東藻琴下車、タクシーで約5〜6分
車で:国道39号線 北見市から約1時間 網走市から約40分 美幌町から約30分
なだらかに裾野を広げる、女性的で美しい姿をした藻琴山。その藻琴山のふもとに大空町東藻琴末広があります。
初夏の訪れとともに、東藻琴は芝桜の可憐なピンク 色に染まります。
東藻琴芝桜公園は、8ヘクタールにも及ぶ広大な公園の斜面一面に芝桜が植えられており、毎年5月上旬から6月上旬にかけて芝桜が見頃を迎え、一面ピンクに染まる丘を眺めることができます。また山の上には東屋や展望台があり、東藻琴芝桜公園を一望できるだけでなく、晴れていればオホーツクの雄大な景色を眺める事もでます。
この東藻琴芝桜公園は、花好きの農家の一人の若者(中鉢末吉氏:2009年7月7日永眠)が、終戦直後に植えた一握りの株から始まりました。そして、こつこつと芝桜を増やし、自宅に十アールほどのミニ芝桜公園をつくりました。
その見事さに藻琴山温泉管理公社から「芝桜で村の憩いの場をつくってほしい」と頼まれたのが、離農までして公社職員に転身した、中鉢末吉氏五十八歳の時でした。
当時は三年ほどは、芝桜の苗を自宅からリヤカーで運びました。そして、毎日毎日、陽が昇るころから暗くなるまで、小高い丘一面に生い茂ったカバの木や笹やトクサを刈り払い、根を掘り起こして火山灰地を耕し、苗を一株ずつ植え、急斜面なので機械は使えず、一人っきりの気の遠くなるような手作業で、一年に一ヘクタールほど開墾し、約八年で現在のピンク色の丘に変えました。中鉢末吉氏の信念の汗が、温泉の丘をピンクの芝桜をまとった一大公園と化しました。
平成四年に一度目の退職をしたが、花が機嫌を悪くして呼び戻された。かなりひどい状態だったという。八十歳を越えていた中鉢末吉氏は。右ひざの関節炎のため平成十一年限りで引退しました。尚、中鉢さんだけではなく、多くの方がこの芝桜公園を育ててきたし支えてもきました。
今では全国から花見客が訪れる名所となりました。又、秋は紅葉の名所でもあり、また園内を流れる藻琴川では鮭の遡上が見られます。
園内には、以前は「藻琴山温泉末広荘」が老朽化によって閉鎖して、それに代わる新たな日帰り専門の温泉「芝桜の湯」があります。
画像撮影日:2014年5月21日
     
 
東藻琴芝桜公園
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