河津桜まつり会場案内図(MAP)
画像撮影日:2017年2月21日
河津桜の由来
いまから1955年頃の2月。河津川沿い、河津川沿いの雑草の間に芽吹いた小さな桜の苗を見つけて、河津町の飯田勝美氏(故人)がその苗を家に持ち帰り、庭に植え育てたことからすべてがはじまりました。1966年から開花がみられ、1月下旬頃から淡紅色の花が約1ヶ月にわたって咲き続けて近隣の注目を集めたとのことです。個人の庭に咲くたった1本の桜の木が半世紀を経て河津川沿いに3キロにも連なる桜並木へと成長し、ついには春の訪れを知らせる風物詩として日本中に知られるようになったんです。

伊東市に住む勝又光也氏は1968年頃からこのサクラを増殖し、このサクラの普及に大きく貢献しました。一方、県有用植物園(現農業試験場南伊豆分場)は、賀茂農業改良普及所、下田林業事務所(現伊豆農林事務所)や河津町等と、この特徴ある早咲き桜について調査をし、カワヅザクラはオオシマザクラ系とカンヒザクラ系の自然交配種と推定。この桜は河津町に原木があることから、1974年にカワヅザクラ(河津桜)と命名されました。翌年の1975年には河津町の木に指定しました。
河津桜とは
落葉高木、樹形は広卵状で樹皮は紫褐色で光沢があり、若枝は褐色、無毛。葉は開花後に展開する成葉は倒卵状楕円形で先は尾状鋭尖形、基部は円形、長さ12.5〜15.0cm、巾6.0〜6.8cmで厚い。縁は単鋸刃だが、重鋸刃が混じり、鋸歯の先は芒状、腺はない。表面は濃緑色、裏面は淡緑色、両面共に無毛。側脈は約10本。葉柄は長さ2.0〜2.2cmで無毛、上部に1対の蜜腺がある。托葉は長く、分岐多い。果実は、ほぼ球形、径0.9〜1.3cm、黒紫色に熟し、甘味がある。(日本サクラの種・品種マニュアル<財>日本花の会より)
     河津桜
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