都立9庭園(浜離宮恩賜庭園、旧芝離宮恩賜庭園、小石川後楽園、六義園、清澄庭園、向島百花園、旧古河庭園、旧岩崎庭園、殿ヶ谷戸庭園)のひとつである都立向島百花園は江戸時代に発祥をもつ花園である。
みどころは早春の梅、晩春から初夏の藤と秋の萩である。隅田川七福神の発祥の地であり佐原鞠塢が所有していたとも言われる「福禄寿」が祭られている。
仙台出身の骨董商、佐原鞠塢(さはらきくう)がもと「多賀屋敷」と呼ばれていた土地を入手し、1805年(文化2年)に開園。360本もの梅の木を植えたことから当時亀戸(現・江東区)にあった「梅屋敷」に倣って「新梅屋敷」とも、「花屋敷」とも呼ばれ、1809年(文化6年)頃より「百花園」と呼ばれるようになった。
園内には多数の野草が植えられ、とくに秋の七草その他、秋の草花の美しさで知られ、池泉、園路、建物、30余基の石碑などを巧みに配した地割でも有名であった。
その後も民営の公園としての長い歴史を経たが明治以降、周辺地域の近代化や度重なる洪水などの被害を受け、明治末年頃よりその影響で草木に枯死するものがあり、一時は園地も荒廃したがのちに東京市に譲渡し1939年(昭和14年)には公営の公園となった。
営業時間:9:00〜17:00(入園は16:30まで)
入園料:一般 150円(中学生以上。65歳以上70円)
休園日:年末・年始(12月29日〜翌年1月3日まで)ただし正月三が日は隅田川七福神巡りのため、無料開放されている
行き方:東武スカイツリーライン「東向島駅」より徒歩約8分・京成押上線「京成曳舟駅」より徒歩約13分
 
画像撮影日:2014年9月28日撮影
園内に咲く秋の花々
園内配布パンフレット

 地図リンク       
 
東京都立 向島百花園
inserted by FC2 system